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薬剤師の業務時間を短縮しサービスの質向上をもたらす最新手法

【レポート】薬剤師の業務時間を短縮しサービスの質向上をもたらす最新手法

■菅原幸子 自己紹介文
老舗業界紙のドラッグマガジン社が発行する「月刊ドラッグマガジン」で編集長を務めさせていただき、薬局・薬剤師業界の記者歴は20年以上になります。2020年7月に株式会社ドラビズon-lineを起業。現在、WEBメディア「ドラビズon-line」を運営しています。厚労省の審議会や規制改革会議をはじめとした行政のほか、日本薬剤師会・日本保険薬局協会・日本チェーンドラッグストア協会などの各種関連団体の定例会見のほか、薬局現場などに足を運んで取材を続けています。

■今回のセミナーのご紹介
<このセミナーで分かること>
・対物業務効率化を実現するためのステップ
・生成AIを活用した薬歴作成の運用フロー
・今後のさらなる薬局DXの展望

具体的に取り組んできた業務効率化施策

今回のセミナーでは、アインホールディングスの加藤晋也氏に講師においでいただきました。加藤氏は同社で薬局価値創造に向けた店舗運営の企画提案などを担当されています。
これまで取り組んでこられた業務効率化の施策としては、大きく2つがあるそうです。1つは在庫管理業務の効率化、もう1つが患者さんの待ち時間の短縮です。
在庫管理業務の効率化では、発注点・購入量を精緻化により、在庫金額の上昇を抑えながら欠品率の削減を図ることができたそうです。欠品が減少すると、欠品において生じる患者さんへの説明や発注業務などにかかる時間が短縮できることにもつながります。例えばそれら追加業務に30分間かかったとしたら5件の欠品減少で2時間30分の作業時間が減らせたことになります。なんと欠品率は、施策投入後、およそ半分の欠品率まで減少させることができたということです。
また、患者さんの待ち時間削減では各調剤工程に関わる詳細時間を算出、効率化施策を投じたことで待ち時間が3割程度減少したそうです。施策で重要になる点はデータに基づいて分析、施策を投じていることです。データを活用することで、PDCAサイクルを回すこともできていると指摘されていました。

薬剤師業務割合からみた薬歴の重要性

そして、こうした業務効率化施策を検討してきた加藤氏が指摘する、業務効率化のために重要な位置を占めているのが薬歴作成です。加藤氏は薬歴について、「非常に重要な業務である」とする一方で、業務量が非常に大きいことを指摘しました。

生成AIを活用した薬歴入力支援システムの実際

ウィーメックス社様からは、まさに業務効率化において重要な位置を占める薬歴作成を支援する新しいシステムについて説明がありました。
生成AIと音声認識AIを用いていることが特徴です。店舗での対面における服薬指導やオンラインでの服薬指導を想定しており、音声がテキスト変換されるとともにSOAP形式で要約されます。この要約が薬歴に自動入力されるようになっています。
大手チェーン薬局におけるトライアルでは1件の薬歴作成にかかる時間が、およそ6割削減されたそうです。

そのほかの講演内容

そのほか、セミナーの中では薬歴作成支援システムのデモも行われました。実際の薬剤師と患者の会話を再現し、その音声がどのようにSOAP形式に要約されるのかを見ていただきました。具体的なイメージが掴める内容になっていると思います。
さらには後半には視聴者からの質問に登壇者に答えていただきました。数多くの質問が寄せられ、関心の高さがうかがえました。
対物業務の具体的な効率化のヒントが散りばめられたセミナーになってます。ぜひご視聴ください!

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