2013年4月22日
パナソニック ヘルスケア株式会社
再生医療・細胞治療の普及に貢献 CPWS(セルプロセッシングワークステーション)システムが、「2012年度日本機械学会優秀製品賞」を受賞 無菌環境下での細胞操作を小型装置で実現
パナソニック ヘルスケア株式会社の閉鎖型細胞調製システム「CPWS(セルプロセッシングワークステーション)システム」が、一般社団法人日本機械学会より、「2012年度日本機械学会優秀製品賞」を受賞し、2013年4月19日(金)に明治記念館(東京都港区)において表彰式が行われました。
「日本機械学会優秀製品賞」は、優れたアイデアや地道な創意工夫により生み出された、社会的価値の高い優れた製品に光を当てることにより、わが国の産業基盤の中核を担う企業の更なる進化、発展を支援することを目的としたものです。
今回受賞した「CPWS(セルプロセッシングワークステーション)システム」は、細胞加工施設であるCPC※を使用せずに、無菌環境下での細胞操作を小型の装置で実現しました。
iPS細胞に代表されるヒト細胞を培養して増殖させ、これを組織に再生して移植する再生医療や、ガン免疫治療に代表される細胞治療が、難病に対する新しい治療法として注目を集めています。細胞の培養・保存などの操作は、細胞の安全性や品質を担保して行う必要があり、そのためには、細胞を無菌環境下で安全に培養することが重要となります。
従来は、細胞の培養・保存など細胞を操作する際の安全性を担保する方法として、細胞加工施設であるCPC※の使用が一般的でした。しかし、CPC※は、施設建設などの高額な初期投資や電気代などの高額なランニングコストに加え、広い設置面積が必要なことが普及の妨げとなっていました。
当社は、過酸化水素除染により無菌環境を実現するアイソレータに、細胞培養のために必要となるCO2インキュベータ、細胞観察用顕微鏡、遠心分離機を無菌的に接続することで、CPC※を使用せずに、細胞操作のための無菌環境を、小型の装置で実現する「CPWS(セルプロセッシングワークステーション)システム」で提案したことが評価されました。
当社は、今後も「一人ひとりに合ったヘルスケア」の実現に貢献する機器の開発を加速してまいります。
※CPC(Cell Processing Center) :細胞を扱うための専用クリーンルーム
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