生体内のカルシウム(Ca)は99%が骨、歯などの硬組織に貯蔵されており、血中にはごく一部が存在しています。生理的な活性をもつCaはイオン化Caで、その他の存在様式のCaと平衡状態にあり、血清濃度は厳密にコントロールされています。血清Caの働きはNa・Kとの拮抗作用、浸透圧の調節、筋肉や神経の興奮度の調節、血液凝固や酵素活性の賦活化等に関与しています。
試薬の特長
試薬開封後の安定性が良好です。
クロロホスホナゾⅢ法(CPZⅢ法)は、o-CPC法のように大気中のCO2の影響を受けず、安定性が良好です。
測定可能な検体が増えました。
血清に加え、尿検体およびヘパリン、クエン酸加血漿でも測定可能です。
砒素化合物を含まないCa発色剤を使用しています。
有害物質を含まないので、人体や環境への影響が少ない試薬です。