薬局で起きる薬剤の取り違えなどの「ヒヤリ・ハット」は年間数万件と言われています。日々の調剤業務の中で、もっとも時間がかかる「手まき作業」がその原因の1つですね。「手まき作業」を減らすことができれば、もっと丁寧な服薬指導に時間を割いたり、監査業務に集中できるのにという声を現場の方からよくお聞きします。
しかし、患者様が服薬しやすい複数種類の錠剤の一包化作業の増加や、ジェネリック医薬品(後発医薬品)の拡大による採用薬の増加など、今後も「手まき作業」が減る要因はなかなか見つかりません。
作業時間を要する上に正確な調剤が求められる「手まき作業」。中でも「手まき」の準備作業としてはさみを使って錠剤を手で2分の1にカットする「ハンドカット」は、特に手間がかかり、業務効率を低下させる原因の一つになっています。手作業による錠剤の半切作業には慣れや経験を要し、精度の高い半錠分割を行うには1錠剤あたりの作業に約4.7秒*の時間を必要とします。
*当社調べ