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細胞培養が上手く行かないときは、何が起きているのか?

細胞培養は、元々、単なる「実験方法の1つ」でしたが、現在では基礎研究・診断・細胞アッセイ・細胞治療・バイオ関連製品の製造、など多岐にわたる研究分野で重要な手法となっています。細胞培養の失敗は、多かれ少なかれ、起きるものと考えておかなくてはなりません。だからこそ、原因を突き止めておくことが再発防止に欠かせません。

細胞培養が失敗した際に確認すべきことを以下にリストアップしてみました。

1)培養する細胞株や培地の信頼性
細胞培養の失敗原因としてまず挙げられるのが、「細胞株そのものの信頼性が低いこと」です。たとえ当初の汚染細胞数はわずかでも、汚染微生物は短時間で増殖し、培養細胞を損なうことになります。提供者に細胞株のデータを示してもらうことが大切です。また、培地・培養用添加物・フィードといった成分を確認することも必要です。

2)培養前・培養中の清掃不足
培養容器や培養機器、作業スペース、培地や培養用添加物、そして人間など、細胞と接触するほぼすべてのものがコンタミネーションの発生源となり得ます。細胞培養機器は微生物の増殖にも適しているため、定期的に確実な方法で清掃を行う必要があります。カビや細菌の生息域を無くすためには、高温・紫外線(UV)・H₂O₂除染など、除染のための仕組みを備えている機器の導入も手段の一つです。

3)マイコプラズマの発生によるコンタミネーション拡大
場合は、実験が失敗するというだけでなく、事業全体が閉鎖に追い込まれるおそれもあります。感染がないか定期的に培養細胞を確認し、無菌操作を正しく行うことで、リスクは減らせます。マイコプラズマのコンタミネーションが発見された際には、研究室全体で除染を行う必要があります。

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