ニュース8月10日(月)
PHCホールディングスとアセンシア ダイアベティスケアによるSenseonics社とのファイナンス契約およびグローバル独占販売契約について
PHCホールディングス株式会社(本社:東京都港区、以下「PHCHD」)および同社の100%子会社であるアセンシア ダイアベティスケア(本社:スイス バーゼル、以下「アセンシア」)は、本日、糖尿病患者向けに、長期間装着可能な皮下埋め込み型光学式CGM(持続血糖測定)システムの開発・商品化を行う医療技術企業のSenseonics Holdings, Inc. (本社:米国 メリーランド州、以下「Senseonics」)と、戦略的な業務提携を行うことになりましたので、お知らせいたします。本提携には、全世界を対象とする独占販売契約、およびファイナンス契約が含まれます。
このたびの独占販売契約に基づき、アセンシアは、Senseonicsが提供するCGMシステム「Eversense®」、「Eversense® XL」、および現在開発中の365日間持続可能な皮下埋め込み型光学式センサーを含む次世代製品に対して、グローバルな独占販売権を取得しました。米国では、アセンシアはSensonicsと連携し、今後数か月以内に「Eversense」システムのマーケティングおよび販売活動を開始したのち、2021年第1四半期には完全な独占販売体制に移行します。また、欧州においては、Senseonicsの既存の販売代理店との契約が終了後、アセンシアは特定の国々における販売活動を開始します。
本契約では、Senseonics製品の独占販売権の付与期間は2025年まで継続する予定ですが、詳しい時期については一部の次世代製品の発売開始時期などの状況によって決定します。
また、ファイナンス契約の一環として、PHCHDは、Senseonicsへの戦略的な初期投資として、3,500万米ドルの転換社債を取得しました。180日持続型CGMシステム「Eversense」が米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得する際には、さらに1,500万米ドルの投資を行い、Senseonicsの転換権付優先株式を取得する予定です。
PHCHDの代表取締役社長、兼CEOであるMichael Klossは、次のように述べています。「このたびの業務提携は、PHCグループとアセンシアにとって大変エキサイティングな取り組みです。『Eversense』システムは、非常に革新的な技術で、CGMに対する独自のアプローチを具現化するものであり、糖尿病患者さんにとって価値のある選択肢になると考えます。当社グループは、健康を願うすべての人々に新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献することを目指しています。このたびの業務提携により、糖尿病患者さんの生活改善に貢献するとともに、血糖値測定システム(BGM)以外の新たな領域に参入することで、当社の糖尿病マネジメント事業の成長を加速させることができると確信しています。」
また、PHCHDにて糖尿病マネジメントドメイン長、およびアセンシア ダイアベティスケアにて社長を務めるRobert Schummは、「このたびのSenseonicsとの業務提携を大変嬉しく思うとともに、『Eversense』システムの技術を高く評価しています。同社は非常に正確で効果的な製品を市場に導入しており、今後も、糖尿病患者さんのニーズにお応えできる革新的なソリューションを展開する予定です。次世代製品の中でも、特に365日間使用可能なセンサーに、当社は大きな期待を抱いています。これは、糖尿病管理をより簡単に行い、患者さんの生活改善が見込める製品だと考えるからです。このたびの業務提携により、当社は特に米国と欧州のCGM市場においてプレゼンスを確立するとともに、既存の製品ポートフォリオをさらに強化できると考えます。両社で力を合わせて、より多くの糖尿病患者さんに効果的な製品をお届けし、糖尿病管理のためにCGMの選択肢の幅を拡大することを目指しています」と述べています。
Sensonicsの代表取締役社長、兼CEOのTim Goodnowは、次のように述べています。「このたび、糖尿病の技術分野におけるグローバルリーダーであるアセンシアと業務提携を行うことを大変嬉しく思います。同社は、世界中で1,000万人以上の患者さんが糖尿病管理に使用している高品質な自己血糖測定システム『CONTOUR』製品でその名を馳せています。同社のグローバルな販売体制と『Eversense』システムに対するコミットメントによって、今後、同製品がさらに普及すると同時に、当社は埋め込み型技術の更なる開発に専念することができると考えます。」
PHCホールディングス株式会社について
PHCホールディングス株式会社は、2014年に設立され、傘下にPHC株式会社やアセンシア ダイアベティスケアホールディングス株式会社、エプレディア、株式会社LSIメディエンスなどを持つグローバルヘルスケア企業です。健康を願うすべての人々に新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献することを経営理念とし、糖尿病マネジメント、診断、ライフサイエンスおよびヘルスケアサービス事業領域において、開発、製造、販売、サービスを行っています。2019年度のグループ連結売上高は2,726億円、世界125カ国以上のお客様に製品・サービスをお使いいただいています。
URL: www.phchd.com/jp/
アセンシア ダイアベティスケアホールディングス株式会社について
アセンシア ダイアベティスケアホールディングス株式会社は、糖尿病患者さんを支援する、糖尿病ケアのグローバル企業です。糖尿病患者さんのQOLを改善することをミッションとし、糖尿病の専門的知識とイノベーションを通じて、糖尿病患者さんがより豊かな生活を送るためのソリューションとツールを提供しています。同社は、2016年、PHCホールディングス株式会社がBayer社より糖尿病ケア事業を買収したことにより誕生し、その製品は125カ国以上で販売されています。現在、従業員数は約1,700名、31カ国で事業活動を行っています。
URL: www.ascensia.com(日本専用サイト: www.phchd.com/jp/ascensia)
Eversenseについて
「Eversense®」ブランドのCGMシステムは、18歳以上の糖尿病患者さんの血糖値を持続的に測定するために開発されました。米国で発売されているCGMシステム「Eversense®」は、糖尿病治療方針を判断するために、指穿刺による血糖値測定に代わるものとして最大90日間、使用できます。ただし、1日に2回校正を行う際やCGMの測定結果と症状が合致しない場合、またはテトラサイクリン系の医薬品の服用時は、指穿刺による血糖値測定を行う必要があります。米国以外で販売されているCGMシステム「Eversense XL®」は、最大180日間使用できますが、指穿刺による血糖値測定に代わるものではなく、補完するためのものです。両製品とも、センサーの埋め込みと取り外しは医療従事者が行います。「Eversense」および「Eversense XL」は医師による処方が必要な機器です。詳しくは、かかりつけの医療機関にご相談ください。
重要な安全情報については、下記のウェブサイトをご覧ください。
URL: www.eversensediabetes.com/safety-info
Senseonics Holdings, Inc.について
Senseonics Holdings, Inc.は、糖尿病患者さんが安心して生活するための画期的な血糖値測定器の設計、開発、および商品化を行う医療技術企業です。同社のCGMシステムである「Eversense®」や「Eversense® XL」は、皮下に完全に埋め込まれた小さなセンサーが、その上に装着するスマートトランスミッターと通信します。血糖値のデータは、利用者のスマートフォンアプリに5分ごとに自動送信されます。
URL: www.senseonics.com
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