ニュース9月5日(月)
エプレディアがMicrom Microtech France社とLaurypath社を買収 ~ 欧州での病理事業を拡大 ~
PHCホールディングス株式会社(本社:東京都港区)は、このたび、欧州での戦略的な事業拡大を目的に、病理機器を提供するMicrom Microtech France社 (以下MMFrance) とLaurypath社を買収しましたので、お知らせいたします。
1987年にフランスのリヨンで設立されたMMFrance社とLaurypath社は、病理機器の製造・販売とサービスをフランス全土にわたって行い、研究機関へがん診断用の先端的な技術サポート、および試薬や消耗品を供給しています。両社は今後、PHCグループ(*)の事業子会社として事業を継続します。
今回の買収により、Laurypath社が欧州で製造する組織処理試薬と組織固定用試薬がEpredia Holdings Ltd. (本社:ニューハンプシャー州ポーツマス、以下「エプレディア」)の製品ポートフォリオに加わります。これらの製品は、腫瘍検査の増加による需要の高まりを受け、多くの病理検査機関で用いられており、臨床と研究における両面のニーズに応えています。現地で製造した製品を欧州のお客様に供給することで、環境負荷の低減にも貢献します。また、今回の買収を契機にPHCグループは、実験用消耗品を使ってがん治療や希少疾患の研究に取り組む欧州の大学病院とのコラボレーションを促進します。
エプレディアの社長を務めるSteven Lynumは、「MMFranceとLaurypathをPHCグループに迎え、エプレディアと共にグローバル事業を発展できることを嬉しく思います。当社のお客様である病理検査機関は、高品質な診断用機器の安定供給を必要としています。私たちは現地生産により世界的に直面している物流の課題が解消できることを期待しています」と述べています。
MMFrance社の創始者であるDaniel Pierronは、「エプレディアはがん診断でグローバルに展開しています。当社がPHCグループの一員となったことは自然な融合だと感じています。1秒に44のエプレディア製品が、がん診断に用いられています。私たちは、病理診断の分野でグローバルにリードするエプレディアと共に事業を展開できることを嬉しく思います」と述べています。
(*) PHCホールディングス株式会社とその事業子会社の総称
Epredia Holdings Ltd.について
エプレディアは、精緻ながん診断を行うための包括的なソリューションを提供する、病理領域におけるグローバルリーダーです。主要ブランドであるErie、Menzel、Microm、ShandonおよびRichard Allanを擁し、顕微鏡のスライドガラスや各種機器、消耗品の事業を展開しています。同社は、2019年6月にPHCホールディングス株式会社(証券コード 6523 東証プライム)によるThermo Fisher Scientific Inc.の病理事業の買収によって誕生しました。北米、イギリス、ドイツ、スイスおよび中国にある主要拠点で、約1,200人の従業員が働いています。エプレディアは、世界中の患者さんのがん診断を強化することで、人々の生活を豊かにすることを使命としています。
エプレディアおよびその製品に関する詳細情報については、下記のウェブサイトをご覧ください。
URL: www.epredia.com (日本専用サイト: www.phchd.com/jp/epredia)
PHCホールディングス株式会社(PHCグループ)について
PHCホールディングス株式会社(証券コード 6523 東証プライム)は、健康を願うすべての人々に新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献することを経営理念とするグローバルヘルスケア企業です。傘下にPHC株式会社やアセンシア ダイアベティスケアホールディングス、エプレディアホールディングス、株式会社LSIメディエンスなどを持ち、糖尿病マネジメント、ヘルスケアソリューション、診断・ライフサイエンスの事業領域において、開発、製造、販売、サービスを行っています。2021年度のグループ連結売上高は3,405億円、世界125カ国以上のお客様に製品・サービスをお使いいただいています。
URL: www.phchd.com/jp