ニュース1月19日(木)
EprediaがAiforiaとRegenMed Hubの “Innovation Accelerator”に参画、再生医療分野におけるPHCグループのプレゼンスを拡大
~RegenMedの新プログラム”Clinical Trials Catalyst“展開に向けて~
Epredia Holdings Ltd. (本社:ニューハンプシャー州ポーツマス、以下「Epredia」)は、このたび、RegeneratOR “Innovation Accelerator” プログラムに参画し、PHCグループ*の再生医療分野におけるプレゼンス拡大を図ります。再生医療療法の発見と実用化を加速する2つの組織、RegenMed Development Organization (以下、「ReMDO」)とWake Forest Institute for Regenerative Medicine (以下、「WFIRM」)により、本プログラムの発足につき本日発表をしました。
PHCグループは、ReMDOのRegeneratOR “Test Bed” プログラム発足時よりパートナーとして高度な細胞組織処理技術を提供し、研究者によるプロトタイプ製作や製品開発を支援しています。ReMDOのもう一つのプログラム“Innovation Accelerator”は、再生医療技術を有する企業に対して研究場所と支援を提供する目的で創設されました。PHCグループは、このプログラムへの参画にあたりEprediaやAiforia Technologies Plcを含む傘下事業会社、およびパートナー企業の現地オフィスを設けています。Eprediaは、精緻ながん診断ソリューションを病理医や研究者に提供し、毎秒44の製品が使用されています。Aiforiaは、医療用ソフトウエア企業で病理学の画像解析用人工知能(AI)ソフトウエアを手がけており、Aiforiaが開発した前臨床および臨床病理用ツールをEprediaがグローバルに販売しています。
両社は共に、研究者が人間の視知覚を超えた情報を探索し抽出できるようにするスライド画像処理とAI技術によるソリューションを提供しています。診断用顕微鏡画像とAI技術は、創薬、基礎から応用におよぶ研究、そして臨床研究プログラムをつなぐ役割を担い、病状の解明を深めます。
Eprediaを含むPHCグループ、そしてAiforiaは、今回の“Innovation Accelerator”への参画によって、RegeneratOR ”Clinical Trials Catalyst(臨床試験促進)”プログラムへの道筋が開かれました。ReMDOのChief Operating OfficeであるEd.D. Gary Green は、「この“Clinical Trials Catalyst”プログラムでは、有望な治療法を有する研究チームや再生医療企業がFDAのヒト臨床試験を実施することができます」と述べています。
WFIRMが所属するWake Forest University School of Medicineは、昨年統合され医療系非営利団体であるAtrium Health とAdvocate Aurora Healthの学術面で中核的な存在です。“Clinical Trials Catalyst”プログラムでは、Atrium Health とAdvocate Aurora Healthの医療ネットワークを活用し、ウィスコンシン、ノースカロライナ、サウスカロライナ、ジョージア、アラバマ、イリノイの各州にある67の病院、550万人の患者の治療をベースに研究を進めることが可能となります。
WFIRMのディレクターを務めるAnthony Atalaは、次のように述べています。「デジタル診断とAI技術は、研究、医療への応用、臨床診療において重要な技術となっています。PHCグループが“Innovation Accelerator”に参画し、先端技術、設備、現場でのサポートや専門知識を提供することは、RegenMed Hubの再生医療の関連各社にとって非常に頼もしいことです。EprediaとAiforiaが加わることで、PHCグループとより一層、緊密に連携できることを楽しみにしています。」
Eprediaの社長を務めるSteven Lynumは、「病理分野で世界をリードする企業として、Eprediaは精緻な医療ツールと情報を提供しており、RegenMed Hubへの参画はまさしく理にかなったものです。私たちは、このパートナーシップで、第一線の科学者や革新的な研究者の皆さんとの関りを深め、臨床解釈の推進を加速し、人々の健康により良い影響をもたらすことができるものと期待しています」と述べています。
*PHCホールディングス株式会社とその傘下の事業子会社の総称
ReMDO/WFIRMに関するお問い合わせ先: Bonnie Davis bdavis@wakehealth.edu; 1+336-713-1597
PHCホールディングス株式会社 IR・広報部 phc-pr@gg.phchd.com; 03-6778-5311
Epredia Holdings Ltd.について
Eprediaは、病理学・組織学・細胞学の領域で用いる機器・消耗品など、包括的なソリューションのグローバルリーダーです。エプレディアは85年以上にわたって業界のパイオニア、イノベーター、優れた基準の象徴として信頼されてきた主要ブランドのErie、Menzel、Microm、ShandonおよびRichard Allanを擁し、精緻ながん診断を行うためのソリューションを提供しています。同社は、2019年にPHCホールディングス株式会社によるThermo Fisher Scientific, Incの病理事業の買収によって誕生しました。米国、英国、ドイツ、イタリアおよび中国にある主要拠点で、約1,200人の従業員が働いています。Eprediaは、世界中の患者さんのがん診断を強化することで生活を豊かにすることをミッションとしています。
Eprediaおよびその製品に関する詳細情報については、下記のウェブサイトをご覧ください。
URL: www.epredia.com (日本専用サイト: www.phchd.com/jp/epredia)
PHCホールディングス株式会社(PHCグループ)について
PHCホールディングス株式会社(証券コード 6523 東証プライム)は、健康を願うすべての人々に新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献することを経営理念とするグローバルヘルスケア企業です。傘下にPHC株式会社やアセンシア ダイアベティスケアホールディングス、エプレディアホールディングス、株式会社LSIメディエンスなどを持ち、糖尿病マネジメント、ヘルスケアソリューション、診断・ライフサイエンスの事業領域において、開発、製造、販売、サービスを行っています。2021年度のグループ連結売上収益は3,405億円、世界125カ国以上のお客様に製品・サービスをお使いいただいています。
URL: www.phchd.com/jp
RegenMed Development Organizationについて
RegenMed Development Organization (ReMDO)は、再生医療治療の探索と臨床応用を加速させることを使命としています。ReMDOは501(c)3非営利団体で、ソートリーダー、米国の主要な研究所および政府機関の代表者、様々な規模の企業で構成される臨床応用促進プログラムの運営と、技術のリスクを低減し臨床やグローバル市場への展開を加速するための研究に取り組んでいます。また、再生医療分野の発展に特化した世界初で唯一の専門組織である再生医療製造学会(RMMS)と、技術のスケールアップに注力する産学官の連携活動を行う再生医療製造イノベーションコンソーシアム(ReGMIC)も運営しています。
Wake Forest Institute for Regenerative Medicineについて
Wake Forest Institute for Regenerative Medicine(WFIRM)は、科学的な発見を臨床治療に応用する分野を主導する機関として、世界初の人工臓器の開発および患者への移植など、多くの世界的な成果を上げていることで知られています。世界最大規模の本研究所では、400人余りの研究者が40種類を超える組織や臓器の研究開発に取り組んでいます。組織工学と再生医療の基本原理の数々は、本研究所で初めて開発されたものです。WFIRMの研究者は、平面構造・管状組織・中空臓器・実質臓器という4つの区分全てにおいて代替組織・臓器の光学的製造に取り組み、皮膚・尿道・軟骨・膀胱・筋肉・腎臓・膣臓器など15種類もの細胞・組織療法技術の応用に成功し、ヒト患者に使用されてきました。Wake Forest School of Medicineに属する本研究所は、ノースカロライナ州ウィンストン・セーラムの市街にあるイノベーション・クオーター内に所在し、患者の緊急なニーズに対応することを目的としています。また、組織工学、細胞治療、診断、創薬、バイオマニュファクチャリング、ナノテクノロジー、遺伝子編集、3Dプリンターなどの画期的な技術による主な取り組みを通して、世界の400を超える団体や機関との連携、政府・学術・産業界やスタートアップ企業との提携により、再生医療の分野で世界的に大きな変化をもたらしています。
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