ニュース4月24日(月)
アセンシア「Eversense® E3 CGMシステム」の販売開始から1周年~ 主な成果と今後のイノベーションに向けた取り組み ~
PHCホールディングス株式会社(本社:東京都港区)傘下のAscensia Diabetes Care Holdings AG(本社:スイスバーゼル、以下「アセンシア」)は、「Eversense® E3 持続血糖測定システム(CGM)システム」の米国での販売開始から1周年を迎えました。糖尿病ケアのグローバル企業として、血糖値測定(BGM)システム「CONTOUR®」を提供し、「Eversense® E3 CGMシステム」の独占販売権を有するアセンシアは、2023年3月16日に開催されたアナリスト・投資家向け「Eversense CGM説明会」において、販売における主な成果と今後のイノベーションに向けた取り組みを発表しました。
アセンシアの社長を務めるRob Schummは、先日の「Eversense CGM説明会」で次のように述べています。「この1年で、Senseonics社とのパートナーシップは、一段と強固なものになりました。アセンシアは、最長6か月間継続的に血糖値測定できる『Eversense® E3 CGMシステム』の普及に注力しており、より多くの患者さまが、この製品のメリットを実感されていることを嬉しく思います。一方、Senseonics社は、患者さまからのフィードバックを活かしたイノベーションの実現に取り組んでまいりました。私たちは共に、これからの糖尿病管理のあり方について積極的なビジョンを掲げており、今後の発展にますます期待を寄せています。」
2022年4月、アセンシアは、米国食品医薬品局(FDA)の承認を得て、「Eversense® E3 CGMシステム」の米国販売を開始しました。多くのCGMシステムの装着期間は1-2週間が限度となっていますが、Senseonics社が開発した同システムの最大の特徴は、最長で6か月間継続的に装着できるCGMセンサーを採用していることです。そして、次世代CGMシステムは、装着可能期間の延長に加えて、完全皮下埋込型センサー、着脱可能なスマートトランスミッター*、人目を気にせず使用できるバイブレーション通知機能、卓越した精度*1、及び直感的に操作が可能なスマートフォンアプリなど、糖尿病の患者さまが抱える器具装着におけるさまざまな悩みに対し、独自の解決策と快適さを提供しています。販売開始から1年間の主な成果は次の通りです。
米国での販売における主な成果
- 2億5千万人以上が保険適用の対象となる。好条件の保険償還を持つメディケアや、ほぼすべての米国内大手保険会社が提供。
- 2022年4月の販売開始以来、「Eversense® E3 CGMシステム」のユーザー数は大幅に増加しており、同システムの普及は、アセンシアとSenseonics社にとって今年の大きな成長基盤に確立。
- 保険に加入しているEversenseユーザーの自己負担を軽減するPayment Assistance and Simple Savings(支払い支援・簡易積立) プログラムの継続。
- 米国のNurse Practitioner Groupとの提携により、「Eversense® E3 CGMシステム」の院内や自宅における挿入施術の認定資格者数が増加。
- Eversenseユーザーの半数を占める2型の糖尿病患者さまの利用機会の増大。
- 新規ユーザーの大部分が、既存のCGMシステムから 「Eversense® E3 CGMシステム」へ移行。
- 「Eversense® E3 CGMシステム」の認知度向上と普及促進を目的とした、CGM専属の営業チームを継続的に拡大。
今後のイノベーションに向けた取り組み
- ENHANCEの365日センサーに関する極めて重要な治験を進行中。2024年半ばを目標にFDAにデータを提出し承認を受ける予定。
- 小児の治験を開始し、若年層におけるEversenseの使用を評価。
- iCGM(統合型CGM)の認可取得とEversenseの自動インスリン投与(AID)システムの統合を目標に計画を実行。
- Gemini開発プログラムでは、リアルタイムでのCGM測定とオンデマンドの断続的なスキャンを搭載した製品を検討し、患者さまの治療の柔軟性を向上。
- Eversenseのすべての機能とメリットを兼ね備え、身体に装着する必要がないEversense Freedomシステムの開発に向け、現在準備中。
昨年の「Eversense® E3 CGMシステム」の発売は、アセンシアとSenseonics社のグローバルなパートナーシップの重要な一歩となりました。両社がそれぞれの強みに集中することで、患者さまにEversenseを届けること、そして、今後の製品開発の双方を促進しています。Senseonics社は引き続き、研究、開発、イノベーション、製造を担い、アセンシアはBGM市場のリーディングポジションを活かすことで、世界規模のマーケティングと独占販売を進めます。
「Eversense CGMシステム」及び「Eversense CGM App」は、米国全土および欧州の一部の国でご利用いただけます。詳細は、www.ascensia.com/eversense をご覧ください。また、本プレスリリースに関する詳細は、アセンシア、Senseonics Holdings, Inc. (NYSE: SENS)、PHCホールディングス株式会社 (TSE: 6523) が最近開催したEversense CGM説明会 (Virtual Analyst and Investor Event)をご参照ください。
*:トランスミッターを取り外した場合、グルコースデータは生成されません。
*1: Garg, S. K. et al. (2021). Evaluation of Accuracy and Safety of the NextGeneration Up to 180-Day Long-Term Implantable Eversense Continuous Glucose Monitoring System: The PROMISE Study. Diabetes Technology & Therapeutics, 24(2), 1-9. DOI: 10.1089/dia.2021.0182
Ascensia Diabetes Care Holdings AGについて
アセンシア ダイアベティスケアホールディングスは、糖尿病の患者さまの日々の管理を支援する、糖尿病ケアのグローバル企業です。私たちのミッションは、革新的なソリューションを通じて、糖尿病の患者さまのより快適な生活を支えていくことです。世界的に定評のある血糖値測定システム「CONTOUR®」シリーズを製造・販売し、Senseonics社製の持続血糖値測定(CGM)システム「Eversense®」を独占販売しています。これらの製品は先進的なテクノロジーと使いやすさを兼ね備え、患者さまの病状管理とより快適な生活を支えています。当社は糖尿病コミュニティに信頼されるパートナーとして、医療従事者の方々やその他のパートナーと協働し、最高水準の精度と信頼性を備えた製品を提供し、コンプライアンスと高い倫理観に基づいた事業に取り組んでいます。アセンシアは、PHCホールディングス株式会社(証券コード 6523
東証プライム)とその傘下の事業子会社を総称するPHCグループのメンバーです。2016年にPHCホールディングス株式会社がBayer Diabetes Careを買収・統合し設立されました。アセンシアは、約110の国と地域で製品を販売し、約1,500人の従業を擁し、31カ国で事業を展開しています。
詳細は、アセンシア ダイアベティスケアのウェブサイトをご覧ください。
PHCホールディングス株式会社について
PHCホールディングス株式会社(証券コード 6523 東証プライム)は、健康を願うすべての人々に新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献することを経営理念とするグローバルヘルスケア企業です。傘下にPHC株式会社やアセンシア ダイアベティスケアホールディングス、エプレディアホールディングス、株式会社LSIメディエンス、ウィーメックス株式会社などを持ち、糖尿病マネジメント、ヘルスケアソリューション、診断・ライフサイエンスの事業領域において、開発、製造、販売、サービスを行っています。2022年度のグループ連結売上収益は3,564億円、世界125以上の国と地域のお客様に製品・サービスをお使いいただいています。PHCグループはPHCホールディングス株式会社とその事業子会社の総称です。
URL: www.phchd.com/jp
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