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クラウド薬歴で楽々入力!患者さんが帰るまでに8 ~ 9 割完成、働き方改革に貢献
東京都のカノウ薬局(町田市)は、東日本メディコム(埼玉県)が販売している対面型 薬剤情報システム「DrugstarLead クラウド薬歴」を導入し、かかりつけ薬局機能の充実に役立てている。タブレット端末を使って、薬歴作成業務の効率化を図っているほか、患者との良好なコミュニケーションを生み出している。地域に密着したかかりつけ薬局として活躍する同薬局・薬剤師の西岡由佳先生に、同システムの利便性について聞いた。
かかりつけ薬局機能で効率化 シンプルだから使いやすい
カノウ薬局は、東京・新宿駅を起点とする小田急線の玉川学園前駅の駅前に位置する。地元に根付いたかかりつけ薬局で、ほとんどは馴染みの患者。駅前という立地もあり、同薬局にはさまざまな医療機関の処方箋が持ち込まれる。1 カ月に応需する処方箋の発行元医療機関数は約130 カ所。近隣の診療所のほか、東京都心にある大学病院の処方箋も舞い込む。特定の医療機関に依存していないため、処方箋の集中率は30%を切るという。
同薬局が導入した「DrugstarLead クラウド薬歴」は、タブレット端末を用い、服薬指導や新患アンケートの場面で患者からヒアリングを行いながら、薬歴の作成を進められるのが大きな特徴。タブレット端末上の選択肢を選んだり、音声入力により、ヒアリング中に薬歴をほぼ完成させることができる。
「DrugstarLead クラウド薬歴」に関して、「患者さんの近くでヒアリングを行いながら、薬歴作成を進めることができるところに大変メリットを感じています。音声入力は、薬の名前や疾病についても正しく入力できますし、スピードも手で入力するよりも早い。ほとんど音声入力で行っています」と西岡氏は評価する。
導入前は、患者が帰ってから5 分程かけて薬歴を作成していたが、今は「患者さんが帰るまでに薬歴作成業務の8 ~ 9 割は終わっています。早くなった分は在庫を見るなど、ほかのことがいろいろとできます」と西岡氏は手応えを示す。
インフルエンザで効果発揮!別室での服薬指導にタブレット有効
「DrugstarLead クラウド薬歴」は、タブレット端末を使って、患者の薬歴をいつでもどこでも確認できるのも特徴のひとつ。同薬局ではインフルエンザなど感染症患者の場合、別室でヒアリングを行っているが、別室にはパソコンが置かれていないため、ヒアリング前に薬歴を確認し、確認項目などはメモ書きをして別室に行くという対応になっていた。
しかし、同システムを導入した現在は、タブレット端末を別室に持ち込んで薬歴を見ることができる。西岡氏は「別室に行った時も情報が分からないままではなく、確実に薬歴を見ながら話ができる。安心してお薬の指導ができています」と話す。
薬局外で直前確認!個人在宅での薬歴活用に安心感
「DrugstarLead クラウド薬歴」は在宅の場面でも活躍している。患者宅を訪問する際、近くに止めた車内でタブレット端末で薬歴を確認。情報を頭に入れて患者宅を訪問し、訪問終了後、車に戻って薬歴を入力している。
「車の中で直前まで情報を見ておけるのは安心。それまでは店舗で確認点を覚えて在宅に行っていましたが、今は在宅でも確実な安心感があります」と西岡氏。
また、車に戻って来てすぐに薬歴を作成できるので、ヒアリング内容を忘れてしまうこともないという。西岡氏は、「DrugstarLead クラウド薬歴」は在宅の場面でも有効的に利用できると話す。
タブレット端末使い患者に寄り添い 信頼関係向上!
タブレット端末の利用はさらに、患者とのコミュニケーションの強化にもつながっている。タブレット端末を持って患者の横に寄り添い同じ目線で話しかければ、心理的なハードルが低くなり、患者も話をしやすくなる。西岡氏は、赤ちゃんを抱えている患者、耳の遠いお年寄り、足・腰の痛そうな患者など、こまめに患者のもとに足を運ぶ。
「対面より隣にいる方が患者さんも気楽に話をしてくださる気がします。心理的なハードルが低くなっているのではないかと思います。たいていの方は『隣、いいですか?』と言うと、『はい』と言っていただけます」。
話しにくいことはタブレットの画面を指で指し、患者のプライバシーにも配慮している。
信頼関係が深まると医師に言えないことを話してくれるようになるという。ある80 代の女性患者は「ご飯が食べられないのよ」とこそっと打ち明けてくれた。西岡氏は「どうしたの?」と相談に乗り、話を聞いた上で、受診勧奨につなげたという。食道を患っていたことが分かったその女性患者は後日、手術となり、今では元気に食事もできるようになった。
処方箋枚数2割増加!対人業務、システム導入で効果UP
同薬局の代表取締役である鈴木玲華氏によると、処方箋枚数は以前に比べて「2 割くらい伸びた」。より駅に近い現在の場所に薬局が移転した効果に加え、鈴木氏は同システム導入の効果もあったと受け止めている。薬剤師に求められる役割が、対物業務から対人業務へと移行していく中、同システムがかかりつけ薬局機能の発揮をサポートする。
「今後も、患者さんが自然とお話ししてくださるようなヒアリングができるように、タブレット端末を活用していきます。そこで得た情報で患者さんのお役に立てるようなことがあれば、とても嬉しいし薬剤師として励みになります」と、西岡氏は笑顔を見せる。この笑顔を支え続けるのが「DrugstarLead クラウド薬歴」と言えそうだ。
カノウ薬局
住所:東京都町田市玉川学園7丁目5-2
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いつでもどこでも薬歴の入力・参照が可能。時間外対応などにも活用いただくことができ、かかりつけ薬剤師のサポートに貢献します。
また、前回のお薬を「見える化」して、処方箋の変更点を確認しながら 服薬指導できるので、患者サービス向上に寄与します。