目 次
業務の効率化、患者サービスのため「使い方」を工夫し 全員で共有。
東京のベッドタウンとしてJRをはじめ多くの私鉄も乗り入れ、人口が増え続ける神奈川県川崎市。矢野調剤薬局川崎店は、川崎市を南北に走るJR南武線の稲田堤駅から徒歩約5分の場所にあります。
矢野調剤薬局は、同店をはじめ川崎市を中心に11店舗を経営しています。代表取締役・矢野大太氏は、元々は大手企業で研究開発マネージャーとして尽力されていましたが、ご両親の後を継ぐために2008年に入社。その矢野社長が2011年から進めているのが電子薬歴の導入です。
「入社当時は当社全ての店舗が紙薬歴だったのですが、電子化、IT化が進み電子薬歴がスタンダードになると思っていました。私は薬剤師ではありませんが、店舗の薬剤師のアドバイスや、以前から使っていたレセコンメーカーからメディコム担当者の推奨を受け、レセコンと連携する電子薬歴を導入しました。2018年9月、川崎店にレセコン一体型の保険薬局用電子薬歴システム『PharnesV-MX』を導入、2019年に1店舗を紙薬歴から電子薬歴へ変更が終わると、全ての店舗が電子薬歴となります」
店舗展開とIT化を進める矢野社長を「PharnesV-MX」が力強くサポートしています。
電子薬歴導入の理由
薬歴の電子化は今後必須と考え、入念に準備を進める。
矢野調剤薬局は1988年7月、矢野社長のご両親が横浜市で立ち上げた薬局から始まりました。2008年に矢野社長が入社して、昨年までに合計11店舗まで拡大しています。
矢野社長は「父は『1都4県』を謳いたかったようですが、自分が経営者になって店舗の開設を考える時、現状では„目の届く範囲"がもっとも良いと考え、ドミナント戦略※を進めています。たとえば、『川崎の稲田堤、藤沢のライフタウンなどで、矢野調剤薬局が大きな存在感を発揮している』となるようにしていきたいです」とビジョンを語ります。
※ドミナント戦略 チェーン展開する場合、地域を絞って集中的に出店する経営戦略。地域における占有率を高めることができる。
入社3年を迎えた頃、矢野社長は当時新しく開局した店舗への電子薬歴導入を検討しました。「私が入社した当時、オンライン請求こそ全店舗で行っていましたが、薬歴はまだ紙。入れ替えには、リースの時期を考慮しなくてはいけないという事情もありました。
しかし、「これからの調剤薬局にとって、患者さんへの対応や経営の効率化を進めるためには、電子薬歴は必要」と考えた矢野社長は、まずレセコンと連携する電子薬歴を京王稲田堤店に導入、そして2018年9月、川崎店にレセコン一体型の保険薬局用電子薬歴システム「PharnesV-MX」を導入したのです。現在、店内には受付に2台、投薬カウンターに2台、調剤室に1台の『PharnesV-MX』が設置されています。
電子薬歴導入の決め手
導入メリット 1
リスク回避や服薬指導の向上に5台をフル活用。
同薬局川崎店の管理薬剤師を務める新井先生は、「左半分が薬歴表紙部分で見やすくて良いですね。副作用歴のある薬が処方されたり、併用薬と重複したりしている際は疑義照会ができ、リスク回避につながっています」と『PharnesV-MX』の使いやすさを語ります。
また、「以前の処方との変更点が色で示されているので、患者さんへの確認や服薬指導がしやすいです。金額表示はジェネリック変更後の差額をお伝えするのに役立っています」と好評です。
「レセコン・薬歴一体型であるメリットは、全ての端末で薬歴確認・記入ができ、薬剤師と事務員がしっかり情報共有できる点です。閉店時のバックアップ作業※も簡単で所要時間が短縮しました」と新井先生。『PharnesV-MX』が業務フローの効率化に大きく貢献しています。
※ネットワークバックアップサービスを利用しています。
導入メリット 2
メモ欄や掲示板を利用して患者さんのニーズを把握。
同店には「PharnesV-MX」の機能を生かした工夫が多くあります。
「メモ欄に『〇〇さんはジェネリックを希望』など、患者さんの特徴や情報を書いておきます。すると、受付後すぐに患者さんの情報が把握でき、スムーズに調剤に取りかかることができます」と新井先生。また、「患者さんによって一包化印字の仕方などが異なるため、その方法を薬歴画面の掲示板に記録しています。これにより、誰が見ても毎回同じ仕様で調剤でき、患者さんの要望に応えることができます」と話します。さらに、長期処方の患者さんの来局予定人数を画面のトップに表示させ、それを見て在庫管理の判断をしているそうです。
導入メリット 3
「ヘルスケア手帳」との連携でサービス向上を実現
矢野調剤薬局グループでは、2017年8月からメディコムが提供する電子版お薬手帳「ヘルスケア手帳」の提供を開始しました。これは処方や服薬に必要なデータと「PharnesV-MX」を連携するシステムで、①患者さんが処方箋をスマホで読み取り、薬局へ送信することで待ち時間が短縮できる、②「電子版手帳Web送信」機能を使い、継続している服薬情報を管理できるなどの機能を搭載。また、「ヘルスケア手帳」から患者さんの確認項目や他薬局での服用履歴などを送ると、「PharnesV-MX」でも重複投薬・相互作用などをチェックできます。
「ヘルスケア手帳」は、現在グループの9店舗で導入され、300名を超える患者さんが利用しています。「PharnesV-MX」と、「ヘルスケア手帳」が、矢野調剤薬局の店舗展開の一翼を担っています。
「会社よし」だからこそ「従業員よし」「患者よし」「地域よし」になる。
大きく店舗を拡大するよりも、地域にとって存在感のある薬局を目指す矢野社長。『近江商人の三方よし』をアレンジした「従業員よし」「患者よし」「地域よし」「会社よし」の『四方よし』を掲げ、すべてのステークホルダーの幸せを図っています。業務の効率化・リスク管理・患者さんへのサービス向上などにつながる薬局用電子薬歴システム「PharnesV-MX」は、矢野社長の熱意を支えるシステムの1つとして今日も地域医療を支えています。
矢野調剤薬局
住所:神奈川県川崎市多摩区菅1丁目1−12
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