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辻村外科病院様(愛知県刈谷市)

辻村外科病院

(写真左から)院長辻村 享 様

看護部長 事務部企画課課長西山 幸枝 様 川島 健 様

診療科目
外科・胃腸科、整形外科、リハビリテーション科、脳神経外科、皮膚科、循環器・内分泌内科、麻酔科、呼吸器科

※本内容はインタビュー時点の情報です

目 次

入力時の便利機能の有効活用や遠隔操作で業務効率が向上、患者様に寄り添う時間を創出。情報共有が進み患者対応もスムーズに

医療法人明和会辻村外科病院は2019年、ウィーメックスが販売する電子カルテシステム「MI・RA・Is/AZ」及び、ウィーメックス製医事システム「Medicom-HSi」を合わせて導入しました。辻村享院長は「操作性の良さが導入の決め手になりました」と話します。導入以来4年余り、入力時の様々な便利機能の有効活用や院外からの遠隔操作により業務効率の向上につながっていることを評価。「私が紙カルテを使っていたころはペンのインクを週に1本使っていましたが、今は4ヵ月に1本」と、大幅に手書きの作業が減少したことを表現されました。西山幸枝看護部長も看護記録の入力や指示受けなどの業務負担が大幅に軽減し、「患者様に寄り添う本来業務の時間が増えました」と笑顔で話します。事務処理についても、「複数の端末で情報を共有でき、患者対応がスムーズになりました」と同院事務部企画課の川島健課長。特にコロナワクチンの接種予約受付では「電子カルテが大変重宝しました」と振り返ります。

操作性とコストパフォーマンス、ブランド力が決め手

辻村外科病院は、一般病床40床、特殊疾患病床20床、回復期リハビリテーション病床60床の計120床からなり、病院の理念には「Smile&Harmony明るい笑顔と調和」を掲げています。病院経営に当たっては「患者様や家族のために努力を惜しんではならない」と辻村院長は気を引き締め、「目先のことだけでなく、自分たちで何をやらなければいけないかを考えれば、道は拓けてくるのではないか」と話します。電子カルテの導入と活用に当たっても、この考え方が根本にあります。ウィーメックスの電子カルテシステム「MI・RA・Is/AZ」に決めた理由については、「中小規模の病院や診療所で圧倒的なシェアを誇っていること」など、ブランド力を強調します。
導入に当たっては、「コストパフォーマンスや操作性も非常によいという話を聞き、他の病院へ見学にも行き、これは“よさそうだぞ”」と手応えをつかんだと言います。加えて「ウィーメックスのプレゼンテーションの熱意も感じ、それが最終的な決め手になりました」と話します。

フォロー体制も手厚く

その熱意を裏付けるのがウィーメックスによるフォロー体制です。「複数の営業所から迅速に対応していただけることと、遠隔による支援体制があるという点では「安心」と信頼を寄せています。
川島課長も「私たちと連携し、相談に対応していただいたり、様々な情報をくださったり、常に一緒により良い電子カルテシステムを作り上げていくという思いが感じられます」と評価します。
特に病院へのサイバー攻撃が社会問題化している中で、「当院のような規模の病院ではSEのような専門家を配置できません」と川島課長は話し、辻村院長も「医師会などを通じて情報は収集していますが、やはりベンダーの協力なしには大変難しい」とウィーメックスのフォローに期待を寄せています。

情報共有が進み業務効率や医療の質、患者満足度が向上

「電子カルテになって様々な場所で同時に使えることはかなり大きなメリット」と辻村院長は話します。「検査結果なども画面を見ればすぐにわかり、画像もPACSと連動し、その場ですぐに見られるというのは非常にありがたい」と評価します。文章作成も効率的にできるようになりました。特に様々な医療機関からの紹介状をスキャナで取り込み、データを文字として入力できるので、「その都度転記をしなくてもよい点ではかなり効率がよくなりました」と辻村院長。加えて、「どの医師がどの患者様を診たといったことも瞬時にわかり、非常に便利」で、「当院の医師からも『使いやすい』と評判」になっているといいます。

看護記録もしやすく

西山看護部長も「一人の患者様のカルテを複数の看護師が見られることは大きなメリットですし、重い紙カルテをあちこちに運ぶ必要もありません」と評価します。紙カルテを使用していたときは、1カ所にカルテが保管されていました。看護部門では患者対応が優先され、記録は後回しになりがち。例えば、褥瘡のある患者様に対してどのようなケアをしているか書き込む際にも、1冊の紙カルテを取り合いになっていました。現在は、各人が電子カルテに褥瘡の状態の評価や経過評価表なども全て取り込むことができます。指示受けについても、紙カルテの時は1冊ずつ取り出して開いて確認していました。「今は、指示が出たら全て電子カルテの指示項目に入り、1つずつ確認できます。一括して複数の指示を受けることができ、実施状況などの確認も楽になりました」と西山看護部長。これにより患者様に寄り添う時間が増え、「本来の業務に注力できるようになりました」と話します。

事務処理もスムーズに

事務処理にあたっても、「これまで患者様からの電話問い合わせに対して、時間を要していましたが、その場ですぐに調べて回答できるので、対応がトータルで早くなりました。職員の手間が省けることはもちろん、患者様にとってとても良いこと」と川島課長は評価します。これまでの予約では紙カルテの保管場所に行き、該当のカルテを探し出して予約内容を確認、記載して元に戻すという対応が必要でしたが、「電子カルテでは現場にある複数の端末から予約の対応ができ、予約枠もリアルタイムで更新されていくので管理が容易です」と満足しています。
特にコロナワクチンの予約対応では、ひっきりなしに電話が鳴っている状態でしたので、その場から動くことなく対応する事ができ、大変助かりました。と振り返ります。
患者対応については、外来患者の状況や各科の待ち時間の把握がしやすくなったといいます。また、患者様に様々な情報をお渡しするときに院内の複数の端末とプリンターから必要な情報を印刷して渡せるため、患者サービスにつながり、「満足度も高まっているのではないか」と手応えをつかんでいます。

大画面ディスプレイで情報共有

システムの活用に当たって辻村院長は遠隔操作による利便性の向上を高く評価します。例えば、夜勤帯や、出張で遠方へ出かけ、病院にすぐに戻れないようなとき、「専用のノート端末を使用することで電子カルテを確認できるので大変重宝している」と話します。
また「毎朝行う回診の記録にて、診察の内容で特に問題ない患者様については、一括入力の機能を利用し、その他必要な内容を個別に補記しています。また入力の際も良く使う文言は予測変換で出てくるため効率よく記録を行えます。」と辻村院長。病状が共通している患者様に対しての記録は特に、紙カルテの時と比べると短時間で記録できるようになったといいます。
さらに、紹介患者の来院用のひな型や退院時のサマリーといった文書も概ね前もって作成。これらのデータは1つにまとめておけるため、「ほとんどの患者様の入退院の流れがわかるようになっています」と話し、記録内容の充実と業務効率の向上につなげています。その上で「細やかに患者様のデータを残せるようになり、効率もよくなりましたが、まだまだやるべきことがいろいろあるということも見えてきました」と気を引き締めます。

大画面ディスプレイで情報共有

システムの活用では他に、スタッフステーションに大画面ディスプレイを設置し、電子カルテを表示するなど、カンファレンスや医師からの指示受けに活用しています。「全員が集まって情報を共有する際に役立てています」と西山看護部長。辻村院長も「画像も見られるので、例えば『患部はここだよ』と分かりやすく示すことができます」と話します。スタッフの意識が集中し、チームワークの醸成にもつながっています。

レッドゾーンに端末一台置いてコロナ対応

コロナ対応でも電子カルテシステムが役立ちました。川島課長は「当院もクラスターを経験しましたが、レッドゾーン専用の端末を1台設置することですべてが事足りました」と話し、「紙カルテだったら、その都度消毒するなど大変だったと思います」と振り返ります。

「患者様に寄り添い、私たちの病院でできる最大限の努力を惜しまない」

「我ら、弱き人々への無限の同情心もて、片時も自己に驕ることなく医を行わん。」一。今後の病院経営、そのあるべき姿を伺うと辻村院長は、母校である藤田医科大学の創設者・藤田啓介先生の言葉を紹介し、「この気持ちを忘れない。これに尽きる」ときっぱり。「患者様に寄り添い、私たちの病院でできる最大限の努力を惜しまない」と話します。
電子カルテの活用に当たっては、同院や藤田医科大学など愛知県下16市町の32医療機関・介護施設が参加する地域医療連携推進法人「尾三会」で、「将来的にはやはり電子カルテを共有していきたい」と展望しています。セキュリティー対策など解決すべき課題はありますが、「ウィーメックスにも大きな視野で動いていただければ」と期待を寄せています。

成功のカギ

「電子カルテになるならもう辞めます」一。こう高齢の看護師から打ち明けられたことがあったと西山看護部長は明かします。ただ「実際に導入してみると皆に教わりながら取り組んでいました」。一方、20代の若い看護師は操作性の良さもあって、「すんなり慣れていき、『あぁなるほど』と言いながらチャカチャカと軽快にキーを打ち始めるのを目の当たりにしてびっくりしました」。PCスキルに個人差はあっても「新しいことに取り組む姿勢について世代間の差はありません」と認識を新たにしたといいます。

医療法人 明和会 辻村外科病院

医療法人 明和会 辻村外科病院

住所:愛知県刈谷市井ケ谷町桜島20-1
開設年月:昭和43年10月
病床数:120床(一般病床40床、特殊疾患病床20床、回復期リハビリテーション60床)
診療科目:外科・胃腸科、整形外科、リハビリテーション科、脳神経外科、皮膚科、循環器・内分泌内科、麻酔科、呼吸器科

MI・RA・Is/AZ(電子カルテ)の
導入事例

導入製品のご紹介

MI・RA・Is/AZ
(電子カルテ)

病院用電子カルテシステム「MI・RA・Is/AZ」は、複雑化・多様化する現場の声に応えた豊富な機能で、医療現場を効率化。患者さんの治療に必要なチーム連携をサポートします。
また、院内外の書類作成と管理負担を軽減、看護師の業務サポート・病棟状況も簡単に把握可能。

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