医療業界を変革し続けるヘルスケアソリューションカンパニーとして、
医療関係者の課題解決に加え、その先にいる人々の
Well-beingに貢献します。
大塚 孝之
PHCホールディングス株式会社 執行役員
ウィーメックス株式会社代表取締役社長
メッセージ
人口減少や高齢化、財政の逼迫等、今起きている社会問題は医療業界でも大きなテーマとなっています。勤務医の過重労働の問題、地域による医師数の偏りや過疎地における医療格差、今後更に医療従事者の不足や労働環境における課題が顕在化していくことが予想されています。これらの課題の解決に向け、医療政策への対応はもちろん、デジタルを活用して医療業務の効率化、更には予防領域に取り組みます。
私たちWEMEXは、50年以上の間、医療業界のデジタル化を支援してきました。今後は更にこの領域での取り組みを強化していきます。
そして、長期的には医療機関だけでなく、その先の生活者を見据えていくこと、「Well-being」の実現に向けて貢献してまいります。
ヘルスケアITソリューション事業部
国内ヘルスケアIT市場は年2%の安定した成長が見込まれています。電子カルテの普及率はまだ全体の50%未満です。従来はオンプレミス型の製品が主流でしたが、今後クラウド製品・サービスの需要増加が見込まれています。
また現在、政府により、マイナンバーカードの保険証利用システムであるオンライン資格確認や電子処方箋導入等の医療DX政策が推進されています。Wemexでは既に運用開始施設数の約27%※1にあたる35,000件以上のオンライン資格確認のシステム導入をしています。
また、医療データを活用した市場も拡大しており、健康経営やビッグデータ分析等の領域で年2桁成長が見込まれています。
政策への迅速な対応力や製品開発における先進性等を強みとして、診療所・病院・薬局の業務効率化やデジタル化に貢献する様々な製品・サービスを提供しています。2022年度のオンライン資格確認の導入や2023年度以降は電子処方箋の導入、また、電子カルテ標準化に伴い、2030年には電子カルテ普及率100%を目指す取り組み等、医療政策動向の流れに沿う形で、基盤領域に取り組んでいます。また、2023年4月には、富士フィルムヘルスケアシステムズから電子カルテ・レセプト関連事業を取得。今後もインオーガニックでの成長を視野に、付加価値の高い製品ラインアップと顧客基盤の拡大を目指し、事業成長を加速させていきます。
クラウドサービスを充実させていきます。オンライン順番受付システムであるAirWAIT®※2とWemexのレセプトコンピューターを接続して診療所の待ち時間管理を効率化したり、digicareというクラウドサービスにより日々の売上や来局者の分析等薬局経営の見える化ができるような取り組みを既に実施しています。今後もレセプトコンピューターや電子薬歴システムと様々なクラウドサービスを繋げ、診療所・薬局の経営・運営の効率化のソリューションを提供していきます。
データビジネスについても様々な切り口から取り組みます。健康診断データ等の分析や特定保健指導を通じて従業員の健康管理に取り組む健康経営の推進の他、様々な医療データの分析により医療費の費用対効果を改善する等ヘルスケア業界の課題解決に取り組みます。また、遠隔地にいる医師と患者さんをオンラインで繋ぐ遠隔医療システムの提供等を通じ、デジタルの力で医療に新しい価値を提供していきます。
※1 歯科を除く病院・医科診療所・薬局126,771施設のうち、Wemexで35,000件の導入支援を実施
※2 Airウェイト及びAirWAITはリクルート株式会社の商標又は登録商標です。