失敗しないクリニック経営の分析
一般診療所数は全国で10万件を超え、安定したクリニック経営を維持するためには差別化が必要な時代となっています。どのような視点で差別化をすべきか見極めるためには、きちんとクリニックの現状を知ることが重要です。今回は現状を知るための経営分析についてご説明します。
人気層を知ることで患者サービスを強化
クリニックの院長は経営者として、自院を取りまく環境や経営状況についてしっかりと把握しておかなければなりません。経営分析の必要性を感じたら、まずは最近受診された患者さんの年齢や性別の傾向、初診と再診の割合を見てみましょう。基本的な分析ですが、傾向や割合を確認することでどのような層に人気があるのか見えてきます。例えば、ビジネスマンが多い場所で開業したはずなのに高齢女性の来院割合が多いなど、現状とのギャップがみえてくるかもしれません。その場合、営業時間の見直しなどの増患対策が見えてきます。
他にもターゲット層に合わせた待ち時間の工夫をすることでクリニック全体の印象が大きく変わります。雑誌や音楽、待合室のレイアウトなど、長く感じさせない、無駄と感じさせない簡単な工夫が再来のきっかけになります。
患者数の少ない時間帯はうまく活用して満足度向上へ
曜日や時間ごとの患者数の傾向を知ることも重要です。曜日や時間帯については、患者数の少ない部分に注目するのがポイントです。落ち着いた時間帯の傾向がみえてきたら積極的に予約を入れましょう。余裕のある時間帯を知ることで、検査結果などの説明が必要な患者さんに対して落ち着いた時間をとることができ、満足度向上にもつながります。
患者さんが少ない季節や開業してまもない時期は変動も多く、動向がつかみにくいでしょう。状況は流動的なため定期的な集計作業や確認が必要ですが、細かな分析は手間がかかるものです。そのため、日常的に経営状況を把握したい方には、専用のシステムを導入されることがおすすめしております。システムを活用すると簡単に様々な分析ができるため、経営分析を習慣化することができます。
経営分析機能は電子カルテにも搭載
昨今、経営分析用の様々なシステムが開発されております。メーカーによって異なりますが、オンライン請求のレセプトデータを出力し、専用システムにアップロードすることで集計や分析ができるようになっています。
メディコムでは、より簡単に経営分析が習慣化をしていただけるよう、電子カルテMedicom-HRfにダッシュボード機能を標準搭載しました。エクスポートやアップロードをする手間が不要で、いつでもすぐにグラフ化した経営状況の表示ができます。そのため、集計に関する作業時間がなくなり、患者対応や対策検討のために時間をつかうことができます。
これから経営分析を始めたい方や手法に悩まれている方は、ぜひ一度、デモンストレーションにてご相談ください。経営分析を習慣化することで増患対策を行っていきましょう。
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