《ここがポイント!》
- 厚生労働省は7月30日、マイナ保険証の利用を促進するための一時金制度を8月末まで延長すると公表。当初5-7月間の予定だったが、8月末まで延長とした。利用率や人数の増加に応じて、病院では最大40万円、診療所や薬局では最大20万円の支給。
- マイナ保険証の全国ベースでの利用率は6月末時点で9.90%と、依然として1割に満たない。
- さらに、23年10月-24年7月としていた顔認証付きカードリーダーの増設支援も8月末まで延長となった。
~マイナ保険証の利用促進に向けた支援策、一時金制度などについてご案内します(7/30)《厚生労働省》~
厚生労働省は7月30日、マイナ保険証の利用を促進するための一時金制度を8月末まで延長すると公表した。一時金制度は、マイナ保険証の利用を促進する集中取り組み月間に位置付けた5-7月で実施中だが、さらなる普及を促すために支援を1カ月延長する(資料1P参照)。
マイナ保険証の全国ベースでの利用率は6月末時点で9.90%と、依然として1割に満たない。医療機関や薬局別では、利用率が最も高い病院でも19.19%と2割を下回っており、歯科診療所は14.34%、薬局は9.61%、医科診療所は8.24%に留まっている(資料18P参照)。厚労省は、マイナ保険証のさらなる利用率向上を図り、一時金制度を8月末まで延長する。
一時金制度では、2023年10月時点と比べたマイナ保険証の利用率や利用人数の増加分に応じて、病院では最大40万円、診療所や薬局では最大20万円を支給する(資料2P参照)。
さらに厚労省は、23年10月-24年7月としていた顔認証付きカードリーダーの増設支援も8月末まで延長する。病院や診療所、薬局を対象に、マイナ保険証の月間利用者数に応じて端末1台に対して27万5,000円を支給する。病院の場合は、最大3台まで62万5,000円の支援を行う(資料25P参照)。
(資料公表日 2024-07-30/MC plus Daily)
資料1:2024年5月~8月の4ヶ月間のいずれかの月のマイナ保険証の利用人数の増加量に応じて、一時金を支給いたします(厚生労働省)
資料2:医療DXの推進に係る診療報酬上の評価について
資料3:マイナ保険証利用促進のための医療機関等への支援について
(提供 / 日本経営)