「+α」で薬剤師としての強みを磨く
薬剤師の業務は、高度な専門性に裏打ちされた非常にやりがいのある仕事ですが、さらに一歩進んで新たな強みを身に付ければ、活躍の幅をいっそう広げることができるでしょう。今回は各種資格など、キャリアアップにもつながる専門性の「+α」のヒントをご紹介します。
薬剤師としての専門性を高める
まずは、薬剤師としての高い専門性を保証する資格制度についてご紹介します。資格取得に向けた学習を通じて体系化された知識を身につけることができるため、さらに理解を深めるうえでも役立つはずです。
医療をめぐる環境は日々変化し、医薬品の品質もたえず向上しています。薬剤師に求められる内容もますます高度化していますが、こうした要請に応えるために自己研さんを積み、最新の知識・技術を身に付けた薬剤師を保証する制度が「認定薬剤師」です。認定薬剤師制度では、一定期間の研修を受講するなどして所定の単位を取得することで、認定を受けることができます。がんや感染症などの特定疾患を対象とした資格から地域医療などで活躍できる資格まで、さまざまな資格が用意されています。
さらに一歩進んだ深い専門知識を持つ薬剤師のエキスパートを認定する制度が、「専門薬剤師」です。「認定薬剤師」であることを前提とした上で、さらに一定期間にわたる実務経験や学会での論文発表などを条件として、専門薬剤師としての資格が認定されます。専門分野のスペシャリストであることを示せるため、医療スタッフや患者さんから高い信頼が得られるだけではなく、さらなるキャリアアップにもつながる資格と言えるでしょう。
新たな領域に踏み出し専門性の幅を広げる
薬剤師としての業務に直結する資格以外にも目を向けることで、さらに多様な仕事への対応力を身に付けることができます。グローバル化が進展することで、薬局を訪れる外国人も今後ますます増えていくと予想されるため、英語などの外国語を話すことができれば大きな強みとなります。TOEICをはじめとする資格試験を活用して、自分のレベルを把握しながら学習するのが効果的です。また、薬局経営に活かせるスキルを身に付けることも大きく活躍の場を広げてくれることでしょう。こうした知識の習得には、中小企業診断士の資格取得に向けた学習などは非常に有効です。
チャレンジしてみよう
将来にわたってやりがいを持って働くために、キャリアプランを描くことは非常に大切です。薬剤師としての専門性を高めていきたいのか、経営に関わりたいか、あるいは別の軸を見つけるか、など、5年後、10年後、15年後・・・・・・といったスパンで目指すべき姿を改めて考えてみましょう。すると、今の自分に「+α」すべきスキルが何かが見えてくるはずです。薬剤師としての現在の業務から一歩踏み出すことは決して容易ではありませんが、自分を次のステージへと引き上げ、さらに幅広い業務に携わるチャンスともなります。チャレンジ精神をもって、さらに日々を充実させる一歩を踏み出してみませんか。
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