薬剤師としてのキャリアプランを考えたことはありますか?
『キャリアプラン』と聞いて、どんなことを思い浮かべるでしょうか?「特に転職も考えていないし、キャリアプランを改めて立てる必要もないかなぁ……」と考えている方もいるかもしれませんね。しかし、キャリアプランとはどのような働き方をする人にとっても、仕事やプライベートをより充実させる鍵となるものなのです。キャリアプランを立てる意義を振り返り、ご自身のキャリアについても改めて考える時間を設けてみませんか。
キャリアプランを作成するメリットとは
薬剤師としての働き方や専門性のあり方はますます多様化が進んでいます。幅広い選択肢があるのは素晴らしいことですが、かえって自分の方向性の定め方がわからなくなってしまった、という悩みを感じている方も多いのではないでしょうか。こうしたなかで主体的に自分らしいキャリアを築いていくためには、「自分がどうありたいか」を明確にしておくことが大切です。5年後、10年後に、あなたはどうなっていたいと考えますか?ある程度中長期のスパンで目指すべき姿を具体化するとともに、その実現のために今なすべきことを明らかにするのがキャリアプランです。キャリアプランを描くなかで自分の軸をしっかりと定めることができれば、キャリアアップやキャリアチェンジの機会が訪れたときにも自信を持って決断を下すことができるでしょう。目標が定まることで仕事へのモチベーションが上がり、日々の生活もますます充実したものになるはずです。
キャリアプランの立て方
では、具体的にはどのようにキャリアプランを立てていけばよいでしょうか。将来の姿を描く前に、まずは現在の自分の棚卸しからはじめましょう。これまでに経験した業務や身についたスキル、得意分野や評価された仕事などを振り返ることで、自分の強みや大切にしていることを明らかにしていきます。
このような自己分析も踏まえて、5年後・10年後といった中長期のスパンで目指すべき姿を考えます。なかなか思いつかないときには、自分の周囲の同僚や先輩に相談してみるのも良いでしょう。ロールモデルとなる薬剤師像が見つかれば、キャリアプランの策定もずっとスムーズになるはずです。
最後に、将来の姿と現在の自分のギャップに注目します。今の自分に足りないものが明らかになったら、いつまでにどのようなスキルを身につけるのか、1年ごとの計画に落とし込んでいきましょう。
自分らしさを活かした理想の働き方
キャリアプランを立てるときには、プライベートの生活という要素もしっかりと意識して組み込みましょう。仕事とプライベートのバランスをどのように考えるかは、一人一人の価値観が大いに反映される大切な要素です。自身がそれぞれにおいて重視するものは何かを明確にして、バランスの取れたプランを組み立てることで、公私両面で充実した日々を実現できることでしょう。薬剤師の働く環境はさまざまで、調剤薬局やドラッグストアのほかにも製薬会社などで働く選択肢もあります。ロケーションも全国、あるいは海外で働く可能性もあるでしょう。働き方も、薬剤師としての専門性を高めるだけでなく、管理や経営の職に就いたり、独立開業を目指したり、と多様です。こうした幅広い選択肢のなか、あなたらしい人生を築き上げるよりどころとなるのがキャリアプランなのです。より充実した生活を実現するために、もう一度ご自身のキャリアをゆっくり見つめ直す機会を設けてみてはいかがでしょうか。
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