好感を持たれる薬剤師の共通点
超高齢化社会を迎えるにあたり、地域のお年寄りの健康を担う薬局への期待はこれまで以上に高まりつつあります。患者さんと長期にわたり良好な関係を築くことがますます重視されるなかで、薬剤師の「人間力」の重要性も増しています。今回は患者さんから好感を持っていただくために気をつけるべきポイントをご紹介します。
第一印象はどう?
関係性を築くうえで、はじめの一歩となる第一印象はやはり大切なものです。患者さんに「この人に悩みを聞いてほしい」と心を開いていただくために、温かく明るい雰囲気を作り出すようにしましょう。大量の業務に追われているとつい心の余裕がなくなりがちですが、対応にもそれが表れてしまうと、患者さんは遠慮して相談をすることをためらってしまうかもしれません。忙しいときほど笑顔や落ち着いた振る舞いを心がけたいものですね。また、医療機関としての信頼を得るためには、インテリアやスタッフの身だしなみから清潔感が感じられることが大切です。日頃から清掃や整理整頓はしっかりと実施しましょう。
コミュニケーションが大事
信頼関係をつくるには、患者さんからの相談受付や適切な助言提供といった「健康コンサルタント」としての能力も重視すべきでしょう。こうした能力の基礎となるのがコミュニケーション力です。患者さんの話に耳を傾け、症状を正確に把握するとともに、どのような点に不安を感じていらっしゃるかをしっかりと理解することが大切です。「お薬はきちんと飲めていますか?」と声をかけたり、「他に何か心配なことはありませんか?」と伺ったりすることで、患者さんが話しやすい雰囲気を作りましょう。
また、お薬の説明がわかりやすいか、という点も患者さんには気になるポイントです。ついつい専門用語を並べてしまいがちですが、それでは患者さんには十分理解していただけないかもしれません。お一人おひとりの症状や処方薬に合わせて、分かりやすく具体的な説明を心がけましょう。たとえば単に「アレルギー反応が出るかもしれません」とお伝えするよりも、「胃に負担が出やすいお薬なので、キリキリ痛んだり気持ち悪くなったりするかもしれません」と言えば、患者さんもずっとイメージしやすくなります。服用する際の安心感も大きく向上し、薬局や薬剤師への信頼も高まります。
気持ちよく仕事をするために
薬局にお越しになる患者さんは年齢や状況もさまざまで、すぐには良い関係を築けない時もあるかもしれません。薬局の業務も多忙で、自身の心のゆとりがなくなってしまうこともあるでしょう。うまくいかないと焦りが募ることもありますが、そんなときこそ笑顔で明るく患者さんに接することを心がけましょう。これまで頑なだった患者さんも、あなたの温かな対応に触れて、心を開いてくれるかもしれません。ちょっとした工夫や意識で、患者さんとの関係をより深めることができるのです。患者さんから好感を持っていただけることで、気持ちよく仕事にも取り組めるはずです。
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