閉院の理由(5)
前記事『閉院の理由(4)』では、第三者承継を検討する際のハードルや問題など実情についてご紹介しましたが、 本記事では、その第三者承継を前に進めるために必要となる支援機関の活用に関してご紹介したいと思います。
そもそも、開業医が承継についてどういった不安を持っているかですが、 閉院の理由(3)~(4)でも記載した親族に後継者候補がいないことや、第三者承継の検討を進められないなどの実情と紐づいて、 不安に思うこととしては多いのは「信頼できる相談先が見つかるか不安」と「後継者候補を自力で探せるか不安」というのがあります。(下記のグラフを参照)
「信頼できる相談先が見つかるか不安」については、やはり閉院の理由(4)に記載したとおり周りに相談できる環境がなかったり、専門の支援機関の存在について知らないという背景があるかと思います。
「後継者候補を自力で探せるか不安」についても、やはり専門の支援機関の存在について知らないという背景があることから上げられていると考えられます。
もちろん、自力で探すことができれば余計な費用も掛からず、後継者候補も知り合い(病院の後輩など)や知り合いづての紹介のため、一定の信頼がお互いにある状態で良い条件かと思いますが、裏を返せば知り合いづての範囲でしか後継者候補を探せない為、後継者候補を見つけられる確率が低くなります。
なぜそういった不安を抱える状態になるかについては、 我々のような支援機関がまだまだ医療機関に対するアプローチが弱く、認知度が低いという部分に問題があると考えれらます(下記のグラフを参照)
恐らく案内資料を配布している支援機関などもあると思いますが、それでは医療機関に大量に届く様々な案内書類と同様に、内容に目を通さずに破棄してしまうということが多々あるかと思います。
弊社のメディコムユーザー様に関しては、定期的に案内資料を直接的に配布していることもあってお問い合わせ頂く件数が増えてきましたが、 それでもまだまだアプローチ(啓蒙活動)としては弱いなと弊社自身も実感しております。
- 専門の支援機関からアプローチを受けたことがない
- 「自力で探せるか不安」と、専門の企業の存在を知らないor相談をしていない
この問題については、支援機関がいかに開業医の皆様にアプローチしていくかの問題です。
我々のような支援機関が試行錯誤しながら徐々にでも承継支援について認知度を上げていかなければ、クリニックを存続させたいという意思を持つ開業医の皆様を救うことができません。
閉院の理由(3)以降で記載しているような、承継を検討し前に進めようとしている開業医が「望まない閉院」の道に進まないように、 弊社としても様々な形で継続的に啓蒙活動は行なっていくべきと考えております。
また、承継について支援する支援機関の存在を知っている開業医の皆様におかれましては、まずはお気軽にご相談いただくことをお勧めします。 相談対応はいずれの支援機関も費用を取ることはありませんし、支援機関についても1社ではなく是非任せたいと思える企業が見つかるまで複数社に相談してみてください。
費用やマッチングに関して得意不得意な地域が異なっていたりそれぞれ違いがありますので、まずはご相談いただくのが良いかと存じます。
まとめ
関連記事として、『無床診療所の閉院数と院長の平均年齢について』から始まり『閉院の理由(1)~(5)』までご紹介しましたが、 結論としては以下の3点にまとめられると思います。
- 現役で働いている特に50代の内から将来のことを考えましょう。
- 閉院にしても承継にしても、事前の検討と準備が重要です。
- 後継者候補がいない場合は、第三者承継に向けて支援機関にご相談してください。
弊社はメディコムユーザー様はもちろん、ユーザー以外の方に関しても承継支援に対応しておりますので、 今後の生活や方向性の検討などなんとなく考えいてるレベルでも構いませんので、お悩みやご相談ございましたら、是非お気軽にご相談くださいませ。
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