Medical Scienceによる健康で安心な社会の
創造に向けて貢献します。
内野 健一
PHCホールディングス株式会社 執行役員
株式会社LSIメディエンス 代表取締役社長
メッセージ
LSIメディエンスでは「Good Health Creator, MEDIcal + sciENCE〜Medical Scienceによる健康で安心な社会の創造に向けて貢献します〜」を経営ビジョンとして掲げております。我々の使命はこれまで約50年にわたり臨床検査サービスをご提供しながら培ってきた分析技術をベースに、正確な臨床検査結果をタイムリーに医療現場にお届けすることです。
また、病気の診断や健康診断のための臨床検査にとどまらず、新しい技術を積極的に取り入れ、より良いサービスのご提供を心掛けております。最近では、最先端の次世代シークエンサーを導入し、新しいがん治療に必須のがんゲノムプロファイリング検査のご提供を開始しています。
一方、当社の中央総合ラボラトリーにおける品質に係る不適切事案では、多大なご迷惑とご心配をおかけいたしました。(プレスリリース:https://ssl4.eir-parts.net/doc/6523/tdnet/2376011/00.pdf)
今後は、安心して検査を委託いただけるよう、品質保証部門の一層の体制強化を図るとともにコンプライアンス順守を徹底し、真摯に再発防止活動に取り組んでまいります。そして、検査の高い品質とスピードを担保しつつ、新しい技術も取り込みながら、医療の発展に寄与してまいります。
概要
LSIメディエンスは、1975年に設立され、臨床検査事業を行っています。
診療所や病院において採取した患者さんの検体を臨床検査センターに集約し、さまざまな検査を行う臨床検査の受託事業を行っています。検査領域は血液学検査、生化学的検査、微生物学的検査、遺伝子関連検査等多岐にわたり、迅速に正確な検査結果を確実にお届けしています。
また、ドーピング検査においては世界で30か所の分析機関のうちの一つで、日本では唯一の世界アンチ・ドーピング機構(WADA)公認の検体分析機関です。
このように多様な検査領域で長きにわたり培ってきた分析力をコアに、検査結果の解析力を加え、新しいソリューションの創出を目指しています。
強み
- 国内屈指の規模の臨床検査プラットフォーム
臨床検査事業では、全国に営業拠点網を持ち、4,000種類以上の多種多様な検査項目をカバーしています。また、長年にわたる実績により大学病院からクリニックまで病院全般、行政機関等のお客さまとの強固な信頼関係を構築しています。
- 徹底された品質管理
国際規格に基づいた品質管理を全ての業務領域で徹底しています。
- 先進的な取り組み
検査において遺伝子解析・質量分析の高い技術力を有し、国内初の産学連携事例等、長年にわたりさまざまな先進的な取り組みを推進してきました。
What’s new
遺伝子異常を総合的に判断し治療選択につなげる検査「がんゲノムプロファイリング検査」は、現在、国内では5種類のパネル検査があり、がんゲノム医療中核拠点病院を中心に264施設でのみ検査が可能です。保険診療が開始した2019年6月から2024年4月までに、登録者は7万人に上り、月あたりでは約2,000人まで広がっています。当社では、2019年よりOncoGuide™ NCC オンコパネルシステム、2023年よりGenMineTOP® がんゲノムプロファイリングシステムを分析企業と連携し、医療機関に検査を提供しています。GenMineTOP® がんゲノムプロファイリングシステムについては現在、がんゲノム医療中核拠点
病院の92%、がんゲノム医療拠点病院の88%、連携病院を含めた検査可能な医療機関264施設の
67%で当社が採用されています。(2024年5月)
事業開発部 先端商品開発室國見 和宏
従業員の声
当社は産学連携のユニークな取り組みを実践しており、これまでも、アカデミアの先端分析技術を武器にした社会実装事業を展開してまいりました。その一つの例として、タンパク質を網羅的に定量する独自技術=「iMPAQT法」を九州大学と連携し受託サービスとして確立させ、研究者の支援を行っています。2023年からは、「iMPAQT2」と名付けた発展系の新技術をサービスインし、アプリケーションの幅を広げています(https://doi.org/10.26508/lsa.202302498)。私たちの解析により「おかげ様で論文がアクセプトになりました」というお声を頂けることが何より嬉しく、日々の励みになっています。
今後は全国に点在する産学連携のネットワークをさらに強化し、当社の強みにしていきたいと
思っています。
九州プロサーチ有限責任事業組合(KPSL)
職務執行者 研究開発部 部長伊神 恒
主要製品・サービス
検査分析技術を基盤とするがん診断や遺伝子検査等の臨床検査を展開。さらに、グローバルなアンチ・ドーピング活動を推進し、スポーツの健全な発展に貢献
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臨床検査サービス
ラボオートメーション・システムで
高度かつ多様な
臨床検査ニーズに対応
-
ドーピング検査サービス
国内唯一のWADA※2認定ラボラトリーとして、
グローバルなアンチ・ドーピング活動を推進
※1 自社調べ ※2 世界アンチ・ドーピング機構
LSIM事業部
国内の臨床検査市場はコロナ関連検査の需要が大幅に減少したことに伴い全体の市場規模は縮小していますが、一般的な検査需要は緩やかながら回復基調を示しています。
一般的な血液学検査・生化学検査がコロナ禍以前の規模に回復していることに加え、遺伝子・ゲノム検査など新たな技術や需要の伸張もあり、臨床検査市場全体としては対前年で1~2%程度の成長を見込んでいます。
検体を診療所・病院から収集し、主に東京の中央総合ラボラトリーで集中的に検査していますが、これらのオペレーションをいかに効率化するかということも業界共通の課題です。
国内屈指の事業規模を誇る臨床検査受託事業を担う当社は、4,000種類以上の多種多様な検査項目をカバーし、また国内初の産学連携事例であるつくばi-Laboratoryをはじめ多様な産学連携大型案件を推進しています。
LSIメディエンスは、今後の成長領域として、抗がん剤治療開始時に用いられるがん遺伝子検査、多数の遺伝子を同時に調べられるがんパネル検査等のがんゲノム・遺伝子領域の検査、健常者を対象とした医療に捉われない新市場である未保険検査の受託拡大を図ります。また、地域の拠点病院やアカデミア等と戦略的パートナーシップを推し進め、地域のパートナーのラボ機能を利用することで投資を抑制し効率よく臨床検査を受託して地域戦略を展開していきます。