統合報告書 2024 PHCグループの現状と目指す姿特集1 身近な暮らしの中に溶け込むPHCグループ PHCグループの現状と目指す姿 PHCグループの事業戦略 PHCグループのサステナビリティ データセクション PHCグループのあゆみ CEOメッセージ At a Glance 価値創造プロセス 中期経営計画の概要 CxO・ドメイン長メッセージ 特集1 身近な暮らしの中に溶け込むPHCグループ 特集2 サステナビリティ座談会 PHCグループは、グローバルに展開する日本発のヘルスケア企業として、病院や診療所などの医療機関から、自宅やレストランなど身近な場所まで、さまざまなシーンで高精度・高品質の製品とサービスを提供しています。今回の特集では、皆さんの日々の暮らしに溶け込むPHCグループの製品・サービスを、イラストを用いて解説しています。皆さんのより良い生活に貢献するPHCグループを、ぜひご覧ください。 病院(検査室・病理検査室) 病理検査室では、患者さんから採取した組織や細胞の形状などを病理医が観察し、疾患の確定診断に必要な病理診断を行っています。エプレディアは標本を作成する機器や試薬、スライドガラスの他、標本を画像データ化するデジタルスライドスキャナなどを提供しています。 臨床検査室では、患者さんから採取した血液や尿などを検査しています。LSIメディエンスは病院の検査室を運営するほか、病院や診療所から受託した健康診断やがん検診等の臨床検査を行っています。 検査室では、PHC IVDの移動式免疫発光測定装置「パスファースト」が心不全、心筋梗塞、血栓症、敗血症などの病態を捉えるマーカーを迅速に測定しています。また病棟では、軽い力で一度に最大60食運べる適温配膳車「デリカート」をPHCbiが提供しています。 自宅 小さなお子さまからご高齢の方まで、患者さんのライフスタイルや疾患の特徴に合わせたPHC IVDの電動式医薬品注入器は、患者さんの自己注射の負担を軽減するなど、治療の継続とQOL※1向上をサポートしています。 ※1Quality of life(クオリティ オブ ライフ) アセンシアは、糖尿病を持つ患者さんを対象とする長期皮下埋め込み型持続血糖測定(CGM)システム「Eversense®」を独占販売しており、患者さんの病状管理とより快適な生活を支えています。 薬局 薬局では、ウィーメックスの電子薬歴システム※2や、PHCbiの自動錠剤包装機※3が使用されています。 ※2調剤薬局のレセコンと連動して患者さんの薬の処方歴や効果、副作用歴、服薬指導、疑義照会などを電子的に記録するシステム ※3自動で処方内容に合わせて錠剤を袋詰めする機器 遠隔地 ウィーメックスが提供するリアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」は、専門医の少ない医療機関と遠隔地の専門医をオンラインでつなげ、へき地などにおける医療リソース不足といった課題解決に役立っています。 研究室 PHCbiが提供するライフサイエンス機器が製薬企業や研究機関、医療機関の研究活動を支えています。また、世の中で手に入る医薬品に対しては、その安全性と有効性を確認するためのさまざまな試験や分析をメディフォードが提供しています。 スポーツ大会 国際的なスポーツ大会では、競技や記録の公正さを保つため、血液や尿などを検査材料としたドーピング検査が行われています。LSIメディエンスは、日本国内で唯一認定された世界アンチ・ドーピング機構(WADA)の分析検査機関として、スポーツ大会のドーピング検査における検体分析を行っています。 レストラン LSIメディエンスは、微生物検査、理化学・残留農薬検査を含む食材・食品に対する検査など、食の安全に関する多彩なサービスを提供しています。 診療所・歯科 診療所では、ウィーメックスの電子カルテ※4やレセプトコンピューター※5が使用されています。 ※4電子情報としてカルテを記録・管理するシステム ※5健康保険組合などの支払い機関に対し診療報酬を請求するための診療報酬明細書を作成するシステム